3分で分かる!AGAセルフチェック|写真の撮り方・進行の見極め・医療相談の目安(医師論文引用付き)

3分で分かる!AGAセルフチェック|写真の撮り方・進行の見極め・医療相談の目安(医師論文引用付き)-DAVIDIA 髪と頭皮の悩みへの理解 -The "Why"-

「薄くなってきたかも?」と感じた瞬間からできる、再現性の高いセルフチェックをテンプレ化します。本記事は、写真の撮り方→初期サイン→進行目安→鑑別→医療相談までを、医師の総説やガイドラインに基づく考え方で丁寧に整理しました。

関連まとめは DAVIDIA College|ヘアカテゴリ へ。

30秒でわかる要点|AGAセルフチェックの使い方

  • 前提:セルフチェックは進行の目安づくりであり、確定診断ではありません。
  • 核心:毎月同条件で「正面・側面・頭頂の写真+抜け毛メモ+症状」を記録し、2〜3か月の傾向で判断を習慣化。
  • 注意:急なびまん性の脱毛、円形脱毛の疑い、強い炎症・痛み・かゆみは皮膚科へ。
  • 運用:スマホ写真(自然光/同距離)、シャワー排水口の抜け毛ざっくりカウント、家族歴・生活変化もメモ。
相談者さん
相談者さん

薄毛の進行がAGAか、セルフチェックでどこまで分かりますか?

ダビディア
ダビディア

自己観察で「進行の有無・家族歴・生え際や頭頂の変化」などの目安は把握できます。ただし診断ではありません。変化が続く・不安が強い場合は医療機関で相談しましょう(一般情報)。

相談者さん
相談者さん

いくつ当てはまったら受診の目安になりますか?

ダビディア
ダビディア

2〜3項目以上が数か月続く、写真で後退が明確、かゆみ・赤みなど皮膚症状がある——このような場合は早めの受診を検討すると安心です。

この記事の目的と限界

  • 目的:主観に左右されやすい「薄く見える」を、同条件の写真記録で客観化し、受診の判断に役立てること。
  • 限界:AGA(男性型脱毛症)は臨床診断が基本ですが、トリコスコピー(頭皮ダーモスコピー)フォトトリコグラムなど、医療での補助評価が有用です1,2。本記事はセルフの範囲に留めます。

結論:主観ではなく“同条件の写真ログ”で判断する

  • セルフチェックのコアは同条件の写真×時系列比較
  • 見るべきは生え際のM字化・トップの透け・毛の細化の3点(毛径のばらつき=ミニチュア化のサイン)3,1
  • 進行の実感+家族史+不安度が高いなら、記録を持って医療相談
状況によっては、記録よりも早く受診することも大切です。あくまでセルフチェックは補助ととらえ深刻な進行が見られる場合は専門医を受診してください。

Step1:写真の撮り方(標準化テンプレ)

環境とカメラ設定

  • :午前の自然光 or 同一照明。毎回同じ場所・距離・角度。
  • カメラ:アウトカメラ+タイマー。焦点固定(オートでOK)・フラッシュは原則オフ。
  • :ドライ・整髪料なし。前髪は軽く上げて生え際を露出。

撮るアングル(最低3枚+任意2枚)

  1. 正面:生え際のラインと左右差。
  2. 斜め45°:産毛の密度・太さ・境界線。
  3. 真上(トップ):つむじ周囲の透け。
  4. 任意:側頭部・後頭部(対照として毛量が保たれやすい領域)。

ファイル名例:「2025-08-13_front」「2025-08-13_top」。週1で更新し、月単位で比較します。可能なら背景に同じ基準物(例えば同じ扉の枠)が写る位置を固定すると、拡大率のズレを抑えられます。

Step2:初期サインの見極め(チェックリスト+医学的背景)

  • 生え際の角(こめかみ側)が深くなる
  • 産毛が細く・短く(毛径のばらつき増大)。写真で地肌の光の反射が増える。
  • 前髪の立ち上がり低下(ブローしてもすぐ寝る)。
  • トップの分け目が太る・つむじ周囲の透け。

医学的には、AGAは感受性の高い部位(生え際・頭頂)で成長期が短縮し、太い毛が細い毛(ミニチュアヘア)へ置き換わる疾患です3。専門外来では、トリコスコピー毛径の多様性(anisotrichosis)・軟毛化(vellus hair増)・ペリピラーサイン(peripilar sign)などを確認して診断補助にします1,5

Step3:簡易進行フレーム(セルフ用)

  • 初期:M字の軽いくい込み+産毛の細化。トップは概ね保たれる。
  • 中期:M字の拡大+前髪ボリューム低下。トップの透けと連動。
  • 後期:生え際全体が後退し、トップの薄さと合流傾向。

医療ではHamilton–Norwood分類などが広く用いられます(セルフでは概略理解で十分)6,7

Step4:鑑別の観点(セルフで注意したい“別の可能性”)

  • 円形脱毛症:急に地図状/円形に抜ける、境界が比較的はっきり。トリコスコピーではイエロードット・黒点・感嘆符毛などが手がかり8
  • 休止期脱毛(急な全体抜け):発熱・手術・減量・ストレスなどの数か月後に全体の毛が一時的に増減。分け目だけでなく全体が“薄く見える”。
  • 脂漏性皮膚炎:赤み・かゆみ・細かいフケ。洗い・保湿・受診の検討を。

不安が強い・急な変化がある・炎症症状を伴う場合は、早めに医療機関での評価を。

結果に応じた具体的アクションは 原因から始めるロードマップ を参照。ホルモンの基礎は DHTの基礎知識 で整理できます。

Step5:進行を早めやすい日常のクセを止める(実装版)

  • 睡眠の質:就寝90分前の強光・カフェインを避ける。眠りの質は代謝・ホルモン・回復に関与。
  • 慢性ストレスと筋緊張:側頭〜後頭のストレッチを毎晩2分。食いしばりがある人はセルフケア+相談。
  • 喫煙・過度の飲酒:末梢循環や酸化ストレスの観点で、まずは就寝前4時間禁煙&休肝日から。
  • 頭皮負担:強い洗浄・高温ドライヤー・整髪料の落とし残しをやめる。

Step6:医療相談の目安と“橋渡し”の準備

  • 家族史(父・兄弟)にM字/頭頂薄毛がある。
  • 写真で3か月連続の悪化傾向が見える。
  • 生活改善をしてもブレーキが効かない・不安が強い。

受診時は写真ログ(正面・斜め45°・真上)、生活ログ(睡眠/喫煙/飲酒/ストレス)、サプリ・薬のリストを持参。診療では、必要に応じてトリコスコピー(毛径の多様性・ペリピラーサイン 等)1,5や、施設によりフォトトリコグラム(一定面積を剃毛・撮影して密度/成長期比率を解析)2,9が用いられます。

よくある質問

※ 本セクションは情報提供のみを目的としています。診断・治療は医師等の専門家へご相談ください。

どのくらいの間隔で撮れば良い?(何週おき?)

一般的には2〜4週間に1回の撮影がおすすめです。毎回、同じ条件(照明/距離/角度/時間帯)で比較できるようにしましょう。

フラッシュは使った方が良い?

反射で“透け”が強調されやすいため、原則はフラッシュなしを推奨します。暗い場合は自然光や定常光を用い、ISO/露出を固定するなど条件の再現性を優先してください。

アプリでの比較はどうする?(JS不要の方法)

スマホ標準の写真“お気に入り”やアルバムに「正面/側面/頭頂」を日付順にまとめ、スワイプで前回と見比べます。PCはファイル名テンプレを揃え、サムネイルの2枚表示で比較。加工・フィルタは避けましょう。

1日の抜け毛は何本で異常?

季節や洗髪の有無で大きく変動します。本数の絶対値より“変化の傾向”(写真ログの推移)で判断しましょう。急な増加や炎症症状があれば受診を検討してください。

サプリだけで改善しますか?

不足の補正は一助になり得ますが、単独での“逆転”は稀です。まずは睡眠・食事・ストレス管理・正しい洗い方/乾かし方などの生活の土台を整え、必要に応じて医療機関で評価を受けるのが現実的です。

どの段階で受診すべき?

家族史がある/写真で3か月以上の悪化が見られる/心理的負担が強い――いずれかが当てはまる場合は、 写真ログやメモ(睡眠・体調・季節要因)を持参して早めに相談しましょう。赤み・痛み・膿・急激な脱毛などの症状があるときは受診を優先してください。

今日の確認テスト

5問中4問以上正解で合格です。答え合わせ後には正誤と解説が表示されます。

Q1. セルフチェックの核心となる判断方法はどれですか?
解説:本文では「セルフチェックのコアは同条件の写真×時系列比較」と明記されています。主観より客観的な写真ログを重視します。
Q2. 最低限撮るべき3枚のアングルに含まれるものはどれですか?
解説:本文の撮影テンプレでは「正面」「斜め45°」「真上(トップ)」の3枚が基本です。うなじや耳の接写は推奨の基本3枚には含まれません。
Q3. 撮影時のフラッシュ設定として適切なのはどれですか?
解説:フラッシュは反射で透けが強調されやすいため、本文では「原則オフ」を推奨しています。
Q4. 簡易進行フレームの「中期」の特徴として正しいものはどれですか?
解説:中期は「M字の拡大+前髪ボリューム低下」がポイント。bは後期、cは初期の説明です。
Q5. 医療相談の目安として本文で挙げられているものはどれですか?
解説:本文では「家族史がある」「写真で3か月連続の悪化」「不安が強い/生活改善でも止まらない」などを相談の目安としています。

参考文献(抜粋:医師の総説・ガイドライン・研究)

  1. Kuczara A, Waśkiel-Burnat A. Trichoscopy of Androgenetic Alopecia: A Systematic Review. 2024.(系統的レビュー:AGAのトリコスコピー所見。PubMed
  2. Dhurat R. Hair evaluation methods: merits and demerits. Indian J Dermatol Venereol Leprol. 2009.(フォトトリコグラム等の評価法総説。PMC
  3. Asfour L, Cranwell W, Sinclair R. Male Androgenetic Alopecia. Endotext. 2023更新.(AGAの病態と臨床の包括的章。NCBI Bookshelf
  4. Kanti V, Messenger A, Dobos G, et al. Evidence-based (S3) guideline for the treatment of androgenetic alopecia. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2018.(治療の推奨をまとめたS3ガイドライン。Wiley / PubMed
  5. Bansod S, et al. Androgenetic alopecia: clinical features and trichoscopy. Clinical Dermatology Review. 2022.(AGAの臨床・トリコスコピー解説。Journal page
  6. Wirya CT, et al. Classification of Male-pattern Hair Loss. 2017.(Hamilton–Norwood分類の総説。PMC
  7. Gupta M, et al. Classifications of Patterned Hair Loss: A Review. 2016.(分類法のレビュー。PMC
  8. Al‑Dhubaibi MS. Trichoscopy pattern in alopecia areata: a systematic review. 2023.(円形脱毛症の所見レビュー。PMC
  9. Hoffmann R. Recent findings with computerized methods for scalp hair measurement. J Invest Dermatol. 2005.(TrichoScan法の紹介。ScienceDirect

※本記事は一般情報です。診断・治療は必ず医療機関でご相談ください。


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