「髪のコシ・ハリ」を食事でサポートする──栄養素と食べ方レシピ

DAVIDIA college

髪がやわらかくなってきた、トップのボリュームが出にくい…。
そんな変化を感じはじめる35歳前後の男性にとって、「栄養」は見落とされがちですが非常に重要な要素です。
今回は、髪のコシ・ハリを内側から支えるための具体的な栄養素と、その効率的な摂り方を紹介します。

髪の90%以上を構成する「ケラチン」を合成するには?

髪の主成分はケラチンというたんぱく質で構成されています。このケラチンを体内で合成するためには、
「含硫アミノ酸(メチオニン・システイン)」といった原料だけでなく、
合成を助けるビタミンやミネラルも不可欠です。

厚生労働省が推奨する髪の栄養素

特に注目すべき栄養素は以下の通りです。

  • たんぱく質: 髪の原料そのもの。1日に体重×1gが目安(例:60kgで約60g)
  • 亜鉛: ケラチン合成酵素の補因子。吸収効率は低いため、毎食での摂取が理想
  • ビタミンB2/B6: 皮脂バランスを整え、細胞分裂を助ける
  • 鉄: 血流改善と酸素供給に寄与。特にフェリチン値に注目
  • ビオチン(ビタミンB7): ケラチンの代謝と毛包の健全性維持に必要

これを食べれば間違いない!おすすめの食品5選

上記の栄養素をバランスよく摂るには、以下の食材が非常に優れています。

  • 卵: 完全たんぱくに加え、ビオチンやビタミンB群が豊富。
  • 納豆: たんぱく質・亜鉛・鉄を効率的に摂取可能。
  • 牡蠣: 100gで亜鉛13mg以上。週1〜2回で十分。
  • 青魚(サバ・イワシ): オメガ3脂肪酸に加え、ビタミンDも摂れる。
  • ナッツ類(特にアーモンド・クルミ): 亜鉛・ビタミンEが豊富で抗酸化力も。

栄養吸収を高める食べ方のコツ

栄養は「摂ったら終わり」ではありません。吸収率を最大化するには工夫が必要です。

  • 鉄+ビタミンC: 鉄の吸収率を高める組み合わせ(例:ひじき+ブロッコリー)
  • 亜鉛+クエン酸: 胃酸分泌を促進し、ミネラルの溶解を助ける(例:牡蠣+レモン)
  • たんぱく質は分散して摂取: 1食で60gよりも、20g×3回が効果的

栄養吸収を高める「組み合わせ術」を徹底解説

髪のコシ・ハリ維持に不可欠な 亜鉛 は、「単独で摂るよりも
相乗効果 を生む栄養素 と組み合わせることで吸収率が大幅にアップします。
鉄+ビタミンC:ビタミンCが三価鉄(Fe3+)を二価鉄(Fe2+)へ還元し、腸管吸収を促進。厚生労働省の微量ミネラル資料でも“非ヘム鉄は、腸管上皮細胞刷子縁膜に存在する鉄還元酵素又はアスコルビン酸(ビタミン C)などの還元物質によって Fe2+となり、divalent metal transporter 1に結合して吸収される”と記載されています

亜鉛+クエン酸:クエン酸やビタミンCが、亜鉛の吸収を助けます。

❶ ひじきとブロッコリーの梅ツナ和え(鉄+ビタミンC)

  • 材料(2人分):乾燥ひじき20g、ブロッコリー100g、ツナ缶1缶、梅肉小さじ1、しょうゆ小さじ1、白ごま少々
  • 作り方
    ①ひじきを戻し 3 分ゆでる。
    ②ブロッコリーを小房に分け 2 分ゆでる。
    ③ボウルで梅肉・ツナ・しょうゆを混ぜ、ひじきとブロッコリーを和える。
    ④白ごまを振って完成。
  • ポイント:ひじきの非ヘム鉄を梅のビタミンCが還元。ツナのたんぱく質が毛髪合成にも◎。

❷ 牛赤身とパプリカのレモンソテー(鉄+ビタミンC)

  • 材料(2人分):牛モモ薄切り200g、赤パプリカ1個、レモン汁大さじ1、オリーブ油小さじ2、塩・黒こしょう各少々
  • 作り方
    ①フライパンでオリーブ油を熱し、牛肉をサッと炒める。
    ②細切りパプリカを加え 2 分炒め、塩こしょう。
    ③火を止めレモン汁を回しかけて完成。
  • ポイント:動物性ヘム鉄+ビタミンCで吸収率が 2 倍近く向上。

❸ 牡蠣レモン雑炊(亜鉛+クエン酸)

  • 材料(2人分):むき牡蠣150g、ご飯200g、だし400ml、レモン輪切り4枚、しょうが千切り5g、薄口しょうゆ小さじ2
  • 作り方
    ①鍋にだし・しょうがを入れ沸騰。牡蠣を 2 分煮る。
    ②ご飯を加え 3 分煮、薄口しょうゆで味付け。
    ③火を止めレモン輪切りを浮かべる。
  • ポイント:レモンのクエン酸で牡蠣の亜鉛溶解度がアップ。しょうがで血流促進も。

❹ 鶏むね肉のトマト煮込み&ズッキーニ(亜鉛+クエン酸)

  • 材料(2人分):鶏むね肉200g、トマト缶1/2缶、ズッキーニ1本、玉ねぎ1/2個、にんにく1片、オリーブ油小さじ2、塩・こしょう
  • 作り方
    ①鶏むねを一口大、ズッキーニ輪切り、玉ねぎみじん切り。
    ②鍋に油・にんにくを熱し香りが立ったら鶏→玉ねぎ→ズッキーニの順に炒める。
    ③トマト缶を加え 10 分煮込み、塩こしょう。
  • ポイント:トマトのクエン酸が亜鉛吸収をサポート。高たんぱく&低脂質で夜食にも。

食事だけでは足りないと感じたら

多忙なビジネスパーソンや偏食傾向がある人は、補助的にサプリメントを取り入れる選択肢もあります。
ただし、サプリはあくまで「補助」。まずは食事を基本に考えるのが原則です。

DAVIDIAのスカルプケア製品も“内外両面”をサポート

栄養の内側からのアプローチに加えて、頭皮を外側から整えるケアも併用すれば効果はより高まります。
DAVIDIAでは、頭皮環境をすこやかに保つためにピディオキシジルなどの成分を配合した
スカルプエッセンスを展開しています。
DAVIDIA ブランドトップページはこちら

まとめ:髪に必要な栄養は「毎日」積み重ねるもの

髪は1日に約0.3〜0.5mm伸びるペースで作られています。
つまり、今日の食事が明日の髪に反映されるということ。
不足なく・無理なく・バランスよく。内側からのケアこそが「コシ・ハリのある髪」を育てる土台になります。

出典:「日本人の食事摂取基準」策定検討会 日本人の食事摂取基準(2020 年版)参照リンク
  出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準 2020 微量ミネラル:鉄」PDF

タイトルとURLをコピーしました